夜間の高速道路をより安全に走るために、GS300hには「アダプティブハイビームシステム(AHS)」が搭載されています(グレード・オプションにより装備)。対向車や先行車を眩しくさせずに、前方視界を最大限に確保してくれる機能です。取扱説明書(P.196〜200)をもとに詳しく解説します。
アダプティブハイビームシステムとは?
アダプティブハイビームシステム(AHS)は、フロントウインドウガラス上部のカメラセンサーで前方車両のランプや街路灯などの明るさを判定し、ヘッドランプの配光を自動制御するシステムです(取扱説明書P.196)。
4つの主要な制御機能
① 車速に応じた照射調整
車速に応じてハイビームの明るさと照らす範囲を自動調整します(取扱説明書P.196)。高速走行時は遠方まで明るく照らし、低速走行時は過度な照射を抑えます。
② カーブ走行時の方向照射
カーブを走行しているとき、進行方向側をハイビームでより明るく照らします(取扱説明書P.196)。車速が約30km/h以上になるとこの機能が作動します(取扱説明書P.199)。
③ 遮光ハイビーム
前方車両の周辺だけを遮光したハイビームを点灯します(取扱説明書P.196)。対向車や先行車への眩しさを軽減しつつ、それ以外の前方視界は明るく保てます。これがAHSの最大の特徴です。
④ 先行車との距離に応じたロービーム調整
先行車との距離に応じて、ロービームの照らす範囲を自動調整します(取扱説明書P.196)。
システムの作動条件
以下の条件をすべて満たすと、ハイビームが点灯してシステムが作動します(取扱説明書P.199)。
- 車速が約15km/h以上
- 車両前方が暗い
次のいずれかの条件になると、ロービームに切り替わります。
- 車速が約15km/h以下
- 車両前方が明るい
- 前方車両の台数が多い
- 前方車両の動きが速く、まぶしさを与える可能性がある
使い方:システムをONにする手順
- ランプスイッチをAUTOまたはヘッドライトONの位置にし、レバーを前方へ押す
- アダプティブハイビームシステムスイッチを押す
システムが作動すると、アダプティブハイビームシステム表示灯が点灯します(取扱説明書P.197)。
手動切り替えの方法
- ロービームへ切り替えたい場合:レバーをもとの位置に戻す(AHS表示灯が消灯)
- 通常ハイビームへ切り替えたい場合:AHSスイッチを押す(ハイビーム表示灯が点灯)
いずれもAHSに戻したい場合は、再度レバーを前方に押すかスイッチを押します(取扱説明書P.198)。
遮光ハイビームへ切り替わらない場合がある状況
取扱説明書(P.199)には、以下の状況では遮光ハイビームへの切り替えが遅れる・または切り替わらない場合があると記載されています。
- 見通しの悪いカーブで対向車と突然すれ違ったとき
- 他車が前方を横切ったとき
- 連続するカーブや中央分離帯・街路樹などで前方車両が見え隠れするとき
- 前方車両が無灯火のとき
- 街路灯・信号・広告などの照明や標識・看板などの反射物の影響があるとき
まとめ
- ✅ カメラセンサーで前方の明るさを判定し、ハイビームの配光を自動制御
- ✅ 前方車両の周辺だけを遮光した「遮光ハイビーム」で対向車の眩しさを軽減
- ✅ カーブ走行時(約30km/h以上)は進行方向側を明るく照射
- ✅ 作動条件は「車速約15km/h以上」かつ「前方が暗い」
- ✅ 見通しの悪いカーブや無灯火車両には遮光切り替えが間に合わない場合あり
夜間の高速道路や郊外の暗い道での走行安全性を高めてくれる機能です。過信せず、手動切り替えも活用しながら安全運転に役立ててください。
